東京都 新型コロナ 新たに537人感染確認 500人超は3日連続

東京都内では9日新たに537人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、3日連続で500人を超えました。
都の担当者は「非常に強い危機感を持っている。『まん延防止等重点措置』の適用も決まり、改めて一人一人に感染防止の行動が求められるのでご協力をお願いしたい」と話しています。

東京都は、9日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて537人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

都内で、1日の感染確認が500人を超えるのは3日連続です。

また、1週間前の金曜日からは97人増えていて、前の週の同じ曜日を上回るのはこれで9日連続です。

さらに、9日までの7日間平均は440.9人で、前の週の115.6%となりました。

7日間平均が前の週から増加するのは28日連続です。

都の担当者は「このままだとかなり増えていくとみられ、非常に強い危機感を持っている。『まん延防止等重点措置』の適用も決まり、改めて一人一人に感染防止の行動が求められるのでご協力をお願いしたい」と話しています。

9日の537人の年代別は、
▽10歳未満が10人、
▽10代が35人、
▽20代が173人、
▽30代が95人、
▽40代が94人、
▽50代が76人、
▽60代が21人、
▽70代が16人、
▽80代が12人、
▽90代が5人です。

9日の537人のうち、およそ58%にあたる313人はこれまでのところ感染経路がわかっていません。

また、アメリカへの渡航歴のある人が1人いるということです。

一方、感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は、「家庭内」が最も多く122人、次いで「職場内」が33人、「会食」が22人、「施設内」が16人などとなっています。

このうち「施設内」では、5つの医療機関で職員5人の感染が確認されました。

これで都内で感染が確認されたのは12万4987人になりました。

一方、9日時点で入院している人は、8日より11人減って1510人で「現在確保している病床に占める割合」は29.9%です。

都の基準で集計した9日時点の重症の患者は8日より2人増えて43人で、重症患者用の病床の13.0%を使用しています。

また、都は感染が確認された50代から80代の男女4人が死亡したことを明らかにしました。

これで、都内で死亡した人は合わせて1798人になりました。

「N501Y」の変異があるウイルス 26人感染確認

東京都内では9日、新たに26人が、感染力が強いとされ関西で広がりをみせている「N501Y」の変異があるウイルスに感染していることが確認されました。

26人のうち23人は10代から80代までの男女です。

残りの3人の年齢や性別は確認中だということです。

年齢や性別が分かっている23人のうち、22人は海外の滞在歴はなく、1人は南アジアへの渡航歴がありました。

感染経路がわかっているのは9人で、このうち8人は家庭内で感染したということです。

これで都内で変異ウイルスの感染が確認されたのは合わせて195人になりました。

このうち死亡したのは1人です。