ジブチ自衛隊活動拠点で感染拡大 対策徹底か調査の考え 防衛相

アフリカのソマリア沖の海賊対策に当たっている、ジブチにある自衛隊の活動拠点で新型コロナウイルスの感染が広がっている問題で、岸防衛大臣は、先月末に開かれたスポーツイベントなどで感染対策が徹底されていたか調査する考えを示しました。

ソマリア沖の海賊対策に当たる自衛隊のジブチにある拠点では、これまでにおよそ180人の隊員のうち21人の感染が確認されていますが、先月末に隊員が参加するスポーツイベントが行われ、その後、およそ130人が飲食を伴う懇親会を開いていました。

これについて岸防衛大臣は、記者団に対し「ジブチは非常に厳しい任務環境にあり、隊員の疲弊に対して適切に対処していく必要がある。今回のスポーツ交流は、司令官のもとで組織として行われたもので、戦力の回復を意図したものだ」と述べました。

そのうえで「イベントの開催のしかたなど、感染拡大防止の観点から適切な措置が行われていたかどうか、さらに調査・確認をする必要がある」と述べ、感染対策が徹底されていたか調査する考えを示しました。