ワクチン接種状況の共有システム 一部機能に不具合 厚労省

新型コロナウイルスのワクチンの接種状況を自治体などと共有する新たなシステムについて、厚生労働省は、野党側の会合で、一部の機能の不具合で、自治体別の接種回数が表示できない状態になっていると報告しました。

ワクチン接種円滑化システム「V-SYS」と呼ばれるこの新システムは、自治体や医療機関などとの間で、分配されるワクチンの量や、接種が行われた回数などの情報をインターネット回線で共有できるものです。

このシステムについて、厚生労働省の担当者は、立憲民主党など野党側が8日に開いた会合で、一部の機能の不具合で、自治体別のワクチンの接種回数が表示できない状態になっていると報告しました。

厚生労働省は、あくまで表示機能の不具合で、データの入力は問題なく行われており、政府として、接種回数そのものが把握できなくなっているわけではなく、現在、改修を進めているとしています。

野党側が復旧の見通しをただしたのに対し、厚生労働省側は「現時点で答えられず、持ち帰りたい」と述べるにとどめました。