オンワードHD 決算 2年連続最終赤字 コロナ影響で売り上げ減少

アパレル大手のオンワードホールディングスのことし2月までの1年間の決算は、新型コロナウイルスの影響によるデパートの営業時間短縮などで売り上げが落ち込み、2年連続で最終赤字となりました。

発表によりますと、ことし2月までの1年間のグループ全体の決算は、売り上げが1743億円で前の年より29.8%減り、最終的な損益は231億円の赤字と、2年連続で最終赤字となりました。

新型コロナウイルスの感染拡大で、デパートの休業や営業時間の短縮が相次いだことに加えて、外出自粛の傾向が強まり、洋服の需要が減って売り上げが落ち込みました。

会社は、業績の立て直しのため、ヨーロッパの子会社などの売却を進める費用として51億円の特別損失を計上しました。

来年2月までの1年間の業績については、売り上げが9%増えて1905億円、最終利益は63億円の黒字と、3年ぶりの黒字化を見込んでいます。

保元道宣社長は、電話説明会で「新型コロナの影響はまだ続くと考えているが、ネット販売を成長させるとともに、衣料品頼みではなく、ライフスタイルに関する事業も強化する」と述べ、多角的な経営を進める考えを示しました。