愛媛 県独自の警戒“最高レベル”に引き上げ 昼も外出自粛要請

愛媛県は、新型コロナウイルスの感染が広がっているとして、県独自の警戒レベルを初めて3段階のうち最も高い「感染対策期」に引き上げました。これに伴い松山市民に対して、昼間を含め不要不急の外出自粛などを要請しました。

愛媛県では新型コロナウイルスの感染者が先月25日の発表で、これまでで最も多い59人に上ったほか、今月に入ってからも1日の感染者が30人から40人を超える日が出ていて、8日も松山市を中心に新たに32人の感染が発表されました。

こうした状況を受けて、中村知事は8日午後に臨時会見を開き、県独自の警戒レベルを初めて、3段階のうち最も高い「感染対策期」に引き上げたことを明らかにしました。

「感染対策期」では感染予防を最優先とし、社会経済活動はできるかぎり縮小するとしています。

期間は今のところ今月21日までで、この期間中は感染者が集中している松山市に住む人を対象に、夜だけではなく昼の時間帯についても不要不急の外出自粛を要請します。

また、県全体に対しても、松山市とほかの市や町の間の往来の自粛や県外の感染拡大地域への往来の自粛などを要請しています。

さらに、県が主催するイベントについて、参加者が特定できないものは県内全域で延期や中止を求めたほか、県が管理する動物園などを休館します。

一方、事業者に対しては、すでに出している松山市の繁華街にある飲食店への営業時間の短縮要請以外は、新たな要請はしないということです。

会見で中村知事は「感染力の強い変異株の影響で経験したことのない最大の危機を迎えている。医療崩壊の危機に直面しかねない」と述べ、期間中人との接触をできるだけ避けるよう強く求めました。