セブン&アイHD 1年間の決算 前年比17%減益 来店客が減少

流通大手セブン&アイ・ホールディングスの、ことし2月までの1年間の決算は、新型コロナウイルスの影響で、デパートの営業時間短縮が続いたことや主力のコンビニ事業で来店客数が減少したことなどから、売り上げが前の年を下回り最終的な利益が17%減少しました。

発表によりますとセブン&アイの、ことし2月までの1年間のグループ全体の決算は、売り上げが5兆7667億円で前の年より13.2%減りました。

また、最終的な利益は1792億円で前の年を17.8%下回り減収減益となりました。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言で、グループのデパートが休業や営業時間の短縮を行ったことや、在宅勤務や外出自粛などで主力のコンビニ事業でも都市部を中心に来店客が減少したことなどが響きました。

会社では今後、海外のコンビニ事業を拡大するため2兆円余りを投じて、店舗数でアメリカ3位のコンビニチェーンの買収を進めていますが、先月中を目指していた買収手続きが、まだ終了していないとして、来年2月までの1年間の業績見通しの公表を見送りました。