東京都 新型コロナ 5人死亡 545人感染確認 2日連続500人超

東京都内では8日、新たに545人が新型コロナウイルスに感染していることを確認され、2回目の緊急事態宣言が解除されたあとでは初めて、2日連続で500人を超え、都の担当者は「増加のスピードが上がっている。人の流れの抑制が大きなポイントで、特に都外への移動は控えてほしい」と呼びかけています。

東京都は8日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて545人が、新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

2回目の緊急事態宣言が解除されたあとでは、初めて2日連続で500人を超えました。

1週間前の木曜日と比べると70人増えていて、これで8日連続で前の週の同じ曜日を上回りました。

また、8日までの7日間平均は427.0人で、前の週の114.7%となりました。

7日間平均が前の週から増加するのは27日連続です。

都の担当者は「増加のスピードが上がっている。人の流れの抑制が大きなポイントで、特に都外への移動は控えてほしい」と呼びかけています。

8日の545人の年代別は
▽10歳未満が4人
▽10代が29人
▽20代が173人
▽30代が103人
▽40代が86人
▽50代が66人
▽60代が35人
▽70代が26人
▽80代が15人
▽90代が8人です。

8日の545人のうち、およそ62%にあたる340人は、これまでのところ感染経路がわかっていません。

一方、感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は、▽「家庭内」が最も多く120人、次いで▽「職場内」が30人、▽「施設内」が22人、▽「会食」が15人などとなっています。

このうち「施設内」では、▽3つの高齢者施設で利用者と職員合わせて8人が、▽3つの医療機関で職員と患者合わせて3人が、それぞれ感染したということです。

これで都内で感染が確認されたのは12万4450人になりました。

一方、8日時点で入院している人は、7日より21人増えて1521人で、「現在確保している病床に占める割合」は30.1%です。

都の基準で集計した8日時点の重症の患者は7日と同じ41人で、重症患者用の病床の12.3%を使用しています。

また、都は感染が確認された80代から100歳台の男女5人が死亡したことを明らかにしました。

これで都内で死亡した人は合わせて1794人になりました。

変異ウイルス 新たに20人感染確認

東京都内では、8日、新たに20人が変異した新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。

都によりますと、8日新たに10代から80代までの男女20人が変異した新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。

確認されたのは、いずれも感染力が強いとされ、関西で広がりをみせている「N501Y」と呼ばれる変異ウイルスだということです。

20人全員、海外の滞在歴はありませんでした。

感染経路がわかっているのは3人で、2人は家庭内で、1人は職場内で、それぞれ感染したということです。

これで都内で変異ウイルスの感染が確認されたのは合わせて169人になりました。

このうち1人は死亡しています。