競泳 池江璃花子 ~これまでの歩み~

白血病から復帰し3年ぶりに日本選手権出場となった池江璃花子選手。これまで2種目で優勝し、メドレーリレーと400メートルリレーの2種目で代表に内定しました。
これまでの歩みを言葉とともにまとめました。

14歳 “優勝したい一心で”

2015年4月。
中学3年、14歳で出場した日本選手権。池江選手は女子50mバタフライで優勝。中学生が日本選手権で優勝したのは19年ぶりの快挙でした。

「スタートで飛び込んだ瞬間から優勝したい一心で泳いだ。優勝を狙っていたのでうれしい」

日本選手権 3冠 リオ五輪代表に

2016年4月。
リオデジャネイロオリンピックの代表選考会を兼ねた日本選手権。
池江選手は3種目で優勝。初めてオリンピックへの切符を手にしました。

「世界中から注目される世界一大きい大会なので先輩方を見習ってやっていいたい」

初の五輪 “4年後は負けないよう”

2016年8月。
16歳で挑んだリオデジャネイロオリンピック。池江選手は7種目に出場し、このうち100mバタフライでは5位に入賞しました。

「緊張もあったが自分らしい泳ぎができた。もう少し頑張らないと世界の頂点には立てないと思うので、さらに記録を伸ばしていって4年後には負けないようにしたい」

女子史上初の5冠

2017年4月。
この年の世界選手権の代表選考を兼ねた日本選手権。池江選手は女子で大会史上初となる5冠を達成。それでも、この大会での日本記録の更新はならず悔しさをにじませました。

「どの種目もねらっていた自己ベストを出せず、記録そのものはよくなかったが、タフなレースをこなして女子で初めて5冠を達成でき、いい経験ができた」

翌2018年の日本選手権で、池江選手は出場した4種目すべて日本新記録をマーク。

「去年の大会で記録更新が一つもなく、悔しい思いをしていたが、この舞台で晴らすことができてよかった。世界で勝つためさらに上を目指せる位置まで来たと思う」

アジア大会MVP “有言実行”

2018年8月。
ジャカルタアジア大会に出場し6冠。大会の最優秀選手に選ばれました。

「有言実行でいた夏だった。アジアのチャンピオンになり自信をつけることができた。しっかり練習を積んで来年の世界選手権でメダルを獲得し東京オリンピックにつなげたい」

“自分でもびっくりするくらい…”

2019年1月。
冬場の調整を兼ねて都内で開かれた小さな大会に出場。得意の100mバタフライのタイムは自己ベストよりも4秒以上遅く、池江選手の表情は曇っていました。

「体の重さが抜けないまま迎えた試合だったので、自分でもびっくりするくらい遅かった」

“神様は乗り越えられない試練は与えない”

2019年2月。
池江選手はオーストラリア合宿中に体調を崩し帰国。白血病と診断されたことをSNSで公表しました。

「私自身、未だに信じられず混乱している状況です」
「少し休養を取り治療に専念し、1日でも早く、また、さらに強くなった池江璃花子の姿を見せられるよう頑張っていきたい」

翌日、池江選手は再びSNSに投稿しました。

「神様は乗り越えられない試練は与えない、自分に乗り越えられない壁はないと思っています」と心境を投稿。

3月には白血病の治療に取り組んでる心境をSNSにつづりました。

「思ってたより数十倍、数百倍、数千倍しんどいです。三日間以上ご飯も食べれていない日が続いてます。でも負けたくない」

“パリ五輪 目標に”

2019年12月。
池江選手は公式HPで退院したことを報告。直筆のメッセージに競技復帰への思いを込めました。

「病気になったからこそ分かること、考えさせられること、学んだこと本当にたくさんありました。ネガティブ思考になる時もありましたが、まずは自分の気持ちをしっかり持たないといけないんだと思い治療に励みました」
「2024年のパリ五輪出場、メダル獲得という目標で頑張っていきたい」

406日ぶりの…

2020年3月。
退院後初めてプールに入りました。SNSに心境を投稿しました。

「406日ぶりのプールらしい!言葉に表せないくらい嬉しくて気持ちが良くて幸せです」

“悔しい思いも前に進む力に”

2020年7月。
池江選手は延期された東京オリンピック1年前イベントに登場。1人、国立競技場のピッチに立ち、世界へ向けてメッセージを送りました。

「スポーツは、人に勇気や、絆をくれるものだと思います。私も闘病中、仲間のアスリートの頑張りにたくさんの力をもらいました。今だって、そうです。練習でみんなに追いつけない。悔しい。そういう思いも含めて、前に進む力になっています」
「希望が遠くに輝いているからこそ、どんなにつらくても、前を向いて頑張れる」

“第二の水泳人生の始まり”

2020年8月。
東京都内で開かれた水泳大会に出場。約1年7か月ぶりのレース復帰でした。

「またこの場所で泳げたこと自体に自分のことだけど、感動したというか、またここに戻って来れたんだなという実感がすごく感じられた」
「第二の水泳人生の始まりかなと思います」

“階段を上り始めたばかり”

2021年3月。
日本選手権を前に都内で練習を公開しました。

「いつか世界の舞台に戻りたいという気持ちがある。
今は階段を上りはじめたばかりだが、どんどん上がっていきたい」

“努力は必ず報われる”

2021年4月。
日本選手権、女子100メートルバタフライで優勝。メドレーリレーの派遣標準記録を突破し、東京オリンピックの代表に内定。

「自分が勝てるのは、ずっと先のことだと思っていたけど、勝つための練習もしっかりやってきた」
「自分がすごくつらくてしんどくても、努力は必ず報われるんだなんていうふうに思いました」
池江選手は100メートル自由形でも優勝。400メートルリレーで2種目目の内定となりました。

「オリンピックは2回目なので、雰囲気を楽しみながら自分がリレーチームを引っ張りたい」

池江選手の持つ日本記録(個人種目)

【長水路】
50m自由形:24秒21、
100m自由形:52秒79、
200m自由形:1分54秒85、
50mバタフライ:25秒11、
100mバタフライ:56秒08
【短水路】
50m自由形:23秒95、
100m自由形:51秒62、
200m自由形:1分52秒64、
50mバタフライ:24秒71、
100mバタフライ:55秒31、
100m個人メドレー:57秒75