ワクチンの低温輸送網でラオス支援へ 両国首相が電話会談

菅総理大臣は、ラオスのパンカム首相と電話で会談し、新型コロナウイルスのワクチンの保冷設備など「コールドチェーン」と呼ばれる低温での輸送網の整備のため、およそ2億円の支援を行うことなどを伝えました。

この中で、菅総理大臣は、先月就任したパンカム首相に祝意を伝えたうえで「両国の『戦略的パートナーシップ』関係を一層発展させ『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向けた協力を進めたい」と述べ、両首脳は、関係発展に向けた指針となる、安全保障や経済協力などの面での「行動計画」の策定を確認しました。

また、菅総理大臣は、新型コロナウイルスのワクチン接種に不可欠な保冷設備などの「コールドチェーン」の整備のために、およそ2億円の支援を行うことや、ラオスの国際空港の機能を改善するための協力を行う用意があることなどを伝えました。

一方、ミャンマー情勢について、菅総理大臣は「重大な懸念を有しており、多数の死傷者が発生し続けている状況を強く非難する」と述べたうえで、近隣国としてのラオスの役割に期待する考えを示し、両首脳は、今後の情勢を注視することで一致しました。