新型コロナ 変異ウイルス感染 前週の約1.6倍に増加 厚労省

イギリスや南アフリカなどで感染が広がっている変異した新型コロナウイルスについて、厚生労働省は6日までの1週間に、国内で新たに200人余りの感染が確認されたと明らかにしました。前の週に比べて、およそ1.6倍に増加しています。

厚生労働省によりますと、新規感染者から一部の人を抽出して検体の遺伝子を解析した結果、6日までの1週間に22の都道府県で合わせて208人が、イギリスや南アフリカ、それにブラジルで広がっている変異ウイルスに感染していたことが確認されました。
前の週に確認された人数を79人、率にして61%上回っています。
90%がイギリスで感染が広がっている変異ウイルスだということです。

都道府県別で
▽最も多かったのが大阪の75人、
▽北海道が22人、
▽千葉が17人、
▽兵庫が16人、
▽香川と愛媛が11人、
▽三重が10人、
▽神奈川が8人、
▽岐阜が7人、
▽奈良が6人、
▽東京が5人、
▽愛知、長崎が3人、
▽秋田、埼玉、岡山、山口、徳島が2人、
▽和歌山、島根、高知、福岡がそれぞれ1人となっています。

このうち、秋田と島根、山口、それに長崎では初めて感染が確認されました。

これまでに国内で感染が確認されたのは、38都道府県で合わせて886人となっています。

厚生労働省は自治体に対して、新型コロナウイルスの感染者の検体を可能なかぎり調べるよう求めるなど、監視体制を強化しています。

検疫含めた感染1000人超に

厚生労働省によりますと、イギリスと南アフリカ、それにブラジルで報告されている変異ウイルスへの感染がこれまでに確認されたのは、38の都道府県の合わせて886人です。

このうち、
▽北海道が60人、
▽秋田で2人、
▽福島で5人、
▽茨城で1人、
▽栃木で2人、
▽群馬で3人、
▽埼玉で61人、
▽千葉で38人、
▽東京で23人、
▽神奈川で42人、
▽新潟で32人、
▽石川で1人、
▽福井で2人、
▽山梨で2人、
▽長野で1人、
▽岐阜で22人、
▽静岡で22人、
▽愛知で5人、
▽三重で17人、
▽滋賀で4人、
▽京都で24人、
▽大阪で205人、
▽兵庫で197人、
▽奈良で7人、
▽和歌山で3人、
▽島根で1人、
▽岡山で12人、
▽広島で23人、
▽山口で2人、
▽徳島で17人、
▽香川で13人、
▽愛媛で17人、
▽高知で3人、
▽福岡で7人、
▽長崎で3人、
▽大分で1人、
▽鹿児島で5人、
▽沖縄で1人となっています。

厚生労働省によりますと、これらは遺伝子解析の結果、変異ウイルスと確定した人数で、遺伝子解析が行われる前に自治体が発表した人数は含まれないということです。

このほか、検疫でもこれまでに152人の感染が確認され、フィリピンで見つかった変異ウイルスも検出されています。

検疫と合わせると、国内で確認された変異ウイルスの感染者は、合わせて1038人に上っています。