緊急事態宣言1年 ファミリーレストラン 小型店に活路

新型コロナウイルスの感染拡大で外食の売り上げが落ち込む中、ファミリーレストラン大手のサイゼリヤは、コンビニの跡地に従業員3人で運営できる小型店を出店することになりました。賃料や人件費などのコストを抑え利益を確保するねらいです。

サイゼリヤは7日、小型店の1号店を公開しました。

この店舗は東京 練馬のコンビニの跡地に設けられ、面積は従来の標準的な店舗に比べて4割程度です。

従業員は調理と接客を合わせて3人で運営できるということです。

サイゼリヤは、新型コロナウイルスの感染拡大による営業時間の短縮などで、ことし2月までの半年間の売り上げと来店客数がいずれも前の年の同じ時期と比べて20%以上減少しました。

会社では、新型コロナの感染が収束しても特に夜間の時間帯は客足の回復が難しいとみていて、小型店を展開することで賃料や人件費などのコストを抑え、利益を確保したいとしています。

店舗では、メニューに使われているチキンなどの食材を販売して飲食以外の売り上げも伸ばしていく考えで、今後、こうした小型店を増やしていく方針です。

サイゼリヤの内村さやか変革推進部長は「新しい形態の店で、利益がどう得られるか検証しながら店作りを進めていきたい」と話しています。