東京都 コロナ 4人死亡 555人感染確認 3月の宣言解除以降最多

7日、東京都内では3月2回目の緊急事態宣言が解除されて以降では最も多い555人の感染が確認されました。500人を超えるのは2か月前の2月6日以来です。都の担当者は「リバウンドしつつある。会食や帰省で感染したケースが散見されるので基本的な感染対策を徹底してほしい」としています。

東京都は7日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて555人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の水曜日と比べて141人増えていて、これで7日連続で1週間前の同じ曜日を上回りました。1日の感染確認が500人を超えるのは2か月前の2月6日以来です。

また、7日までの7日間平均は417.0人となり前の週の115.6%となりました。7日間平均が400人を超えるのはことし2月12日以来です。7日間平均を前の週と比べると7日までの26日連続で増加しています。

都の担当者は「7日間平均も増加していてリバウンドしつつあると思う。会食や帰省で感染したケースが散見されるので基本的な感染対策を徹底してほしい」と話しています。

555人の年代別は、
▽10歳未満が9人、
▽10代が23人、
▽20代が178人、
▽30代が97人、
▽40代が84人、
▽50代が80人、
▽60代が39人、
▽70代が27人、
▽80代が14人、
▽90代が4人です。

555人のうち、およそ62%にあたる345人はこれまでのところ感染経路がわかっていません。

このほかにヨルダンとトルコに渡航歴のある人がそれぞれ1人いるということです。

一方、感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は、
▽「家庭内」が最も多く94人、
次いで
▽「職場内」が37人、
▽「その他」が29人、
▽「会食」が27人、
▽「施設内」が21人などとなっています。

このうち「施設内」では、
▽5つの高齢者施設で利用者と職員合わせて9人が、
▽4つの医療機関で職員と患者合わせて5人が、
それぞれ感染したということです。

また「会食」の27人の8割が20代から30代で、中には20代の男性が9人で会食をして感染したケースもあるということです。

「その他」では3月末に関西方面の実家に帰省した50代の女性が母親から感染した事例も報告されています。

これで都内で感染が確認されたのは12万3905人になりました。

一方、7日時点で入院している人は6日より55人減って1500人で「現在確保している病床に占める割合」は29.7%です。

都の基準で集計した7日時点の重症の患者は6日より3人減って41人で、重症患者用の病床の12.3%を使用しています。

また、都は感染が確認された60代から90代の男女4人が死亡したことを明らかにしました。

このうち1人は入院していた医療機関で、1人は高齢者施設でそれぞれ感染したということです。

これで都内で死亡した人は合わせて1789人になりました。

今後の急激な増加に警戒強める

東京都内では去年11月にはじめて感染確認が500人を超えたあと、翌月には1000人、年明けの1月には2000人を超えるなど増加のペースが加速しました。

都は今後の急激な増加に警戒を強めています。

年末年始を挟んで感染が急拡大した第3波では、去年11月19日に1日の感染確認がはじめて500人を超えたあたりから、増加のペースが加速しました。

およそ1か月後の12月17日に初めて800人を超え、その2週間後の12月31日には1000人を超えました。

感染は急拡大して、年明けの1月7日にはこれまでで最も多い2520人まで増えました。

7日間平均の推移で見ると1日の感染確認がはじめて500人を超えた去年11月19日時点で353.7人だったのが、翌月の12月末には2.5倍の889.4人、ピークとなったことし1月11日には5.3倍の1861.1人となりました。

7日間平均は400人超に

都内の感染確認の7日間平均は1月28日に1000人、2月11日に500人をそれぞれ下回りました。

そして、先月8日にはことしに入って最も少ない253.4人まで下がりました。

しかしその後、増加に転じ、7日までの7日間平均は417.0人となり、ことしに入って最も少なかった3月8日の1.6倍となっています。

変異ウイルス 新たに30人感染確認

東京都は7日、新たに30人が変異した新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1日に発表される人数としてはこれまでで最も多く、これで都内で変異ウイルスの感染が確認されたのは合わせて149人になりました。