鵜に予防接種 岐阜伝統「長良川鵜飼」 前に

岐阜伝統の「長良川鵜飼」が来月から始まるのを前に、岐阜市内で鵜の健康診断が行われました。

鵜の健康診断は毎年、この時期に岐阜市が行っていて、ことしは110羽余りが対象となりました。

7日は県や市の獣医師が鵜匠代表の杉山雅彦さんの自宅を訪れ、鵜を1羽ずつ順番にかごに入れて体重を測定しました。

そして杉山さんが鵜の首元を触って落ち着かせている間に、伝染病の予防接種をしていました。

杉山さんは「コロナ禍での開催を控えて、期待と不安が入り交じっています。少しでも多くの人に鵜飼を楽しんでもらい、皆さんの心にゆとりが生まれることを願いながらスタートを切っていきたいです」と話していました。

岐阜市によりますと、鵜飼を間近で見ることができる観覧船の運航は来月11日から始まる予定で、ことしはアクリル板を設置するなどの感染対策をとったうえで、去年は禁止していた「船の上での食事」を一部で認めるということです。