瀬戸大也 “もう1回強化して夏へ”記録保持者のプライド

競泳の日本選手権。男子200メートルバタフライ決勝へ向けて瀬戸大也選手は「日本記録保持者としてのプライドがある」と言葉に力を込めていました。

4つの泳法すべてで高い能力を持つ「マルチスイマー」として個人メドレー2種目ですでに代表内定を決め、東京オリンピックで金メダルを狙う瀬戸選手が最大の武器にしてきたのがバタフライです。

個人メドレーでは、最初に泳ぐバタフライで一気にリードして逃げきるレースを得意とし、200メートルバタフライでも先行逃げきりのレースで国内のトップを走ってきました。

スピードを上げるために息継ぎの回数を変えるフォームの改造を試し、疲れたときに上体が上がり抵抗を生まないよう苦手な腹筋を鍛えるなど、磨きをかけてきました。

そして去年、200メートルバタフライで高速水着時代のタイムを12年ぶりに更新する日本新記録を樹立。これが瀬戸選手がようやく手にした「記録保持者」の称号でした。
「記録保持者」としての意地、それをかいま見せたのが5日の準決勝のレース後でした。自分の後の組で泳いだ本多灯選手のタイムを電光掲示板で見てひと言、「速い」とつぶやきながらもこう言い切りました。

「日本記録保持者としてのプライドもあるし、ずっと代表として世界と戦ってきた。しっかりここで勝たないと世界で勝てない」
練習不足の影響から7割程度という調子でも勝利にこだわった決勝では、スタミナ切れを恐れず最初からとばすスタイルで前半は目安の「54秒台」の2番手で折り返し、後半でトップに立ちました。

しかし、ラスト25メートル付近でペースが落ち本多選手に逆転を許しました。
レース後、「負けてすごく悔しい。今回は本多選手がいい泳ぎをした。もう1回強化して夏はもっといいタイムでメダルを取りたい」と話した瀬戸選手。

オリンピックまで3か月余り、終盤の持久力をどう取り戻すのかが課題となります。