変異ウイルス多数確認の仙台市 市長“検査態勢強化を検討”

新型コロナウイルスの変異ウイルス「E484K」が仙台市内で多数確認されたことを受けて、仙台市の郡市長は変異ウイルスの検査態勢の強化を検討する考えを示しました。

「E484K」は新型コロナウイルスの変異の一つで、ワクチンが効きにくくなる可能性や再感染しやすくなる可能性などが指摘されています。

仙台市では、ことし2月下旬から先月25日までに感染が確認された検体の一部を調べた結果、およそ80%にあたる167件で「E484K」の変異ウイルスが確認されました。

この変異ウイルスの確認は検体を国立感染症研究所に送って遺伝情報を解析して行われていますが、郡市長は6日の定例の記者会見で「現在の国に委託する形式では、感染元の調査が不十分なところもあるので、変異株の検査の着実な実施と早期発見に向けた検討を進める」と述べ、検査態勢の強化を検討する考えを示しました。

また5日から『まん延防止等重点措置』が適用されたことについて、郡市長は「心苦しいが、適用の期間内に感染を押さえ込まなくてはいけない。市民には継続して強い危機感をもってもらい、飲食店などの事業者には感染の収束のために最大限の協力をお願いしたい」と述べました。