大阪府職員3人が送別会で新型コロナ感染

大阪府が新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、府民に4人以下での会食を呼びかける中、大阪府の職員14人が、3月末に7人ずつのグループで送別会を開き、このうち3人が新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。吉村知事は、府民に陳謝したうえで、すべての職員を対象に調査を行う方針を示しました。

大阪府によりますと、3月31日、府の大阪自動車税事務所の職員14人が、2つのグループで職場の送別会を開き、このうち30代から50代のあわせて3人の男性職員が、5日、新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。

大阪府は、感染拡大を防ぐため、府民に対し、会食をする際はマスクを着用したうえで、4人以下で行うよう呼びかけていますが、2つの送別会にはそれぞれ7人が参加し、会食中は、いずれもマスクを着用していなかったということです。

また、感染した3人のうち2人は、前日の3月30日に職場内の別の飲み会に参加していて、このときの出席者は4人だったということです。

これを受けて大阪府は、濃厚接触者を含むあわせて19人の職員を自宅待機としました。

吉村知事は、記者団に対し、「府民に4人以下のマスク会食の徹底をお願いしておきながら、職員がそれを破って陽性者が出たことは、あってはならない許されない行為であり、深くおわび申し上げます」と述べ、陳謝しました。

そして、送別会に参加した職員を厳正に処分するとしたうえで、すべての職員を対象に、5人以上の飲み会などが行われていないか、調査を行う方針を示しました。