河野規制改革相 ワクチン接種状況を把握 新システムを実演

新型コロナウイルスの高齢者へのワクチン接種が来週から始まるのを前に、河野規制改革担当大臣は、自治体が接種状況を個人単位で把握できる新たなシステムの実演を行い、円滑な接種に役立ててほしいと強調しました。

高齢者へのワクチン接種が来週12日から始まるのに合わせて、政府は全国の自治体に、接種状況を個人単位で把握できる、新たなシステムを導入する予定で6日、ワクチン接種を担当する河野規制改革担当大臣がシステムの実演を行いました。

自治体の職員役の河野大臣が、専用のタブレット端末で印刷された番号とバーコードを読み取ると、接種を受けた人の氏名や会場名、ワクチンの種類などが瞬時に表示され、河野大臣が登録の操作を行って、システムへの入力が完了しました。

内閣府では1人当たり平均3秒で情報を入力できるとしていて、自治体が接種状況をリアルタイムに近い形で把握することで、引っ越しなどの事情で2回の接種を異なる自治体で受ける場合などの対応が向上するとしています。

河野大臣は「何かの問い合わせをした際、システムに情報が入っているので、お待たせする時間が劇的に減ると思う。また、災害があっても記録が保全でき、いろいろなメリットがある」と述べ、円滑な接種に役立ててほしいと強調しました。