新型コロナ ワクチン接種券発送で“想定以上”の反響も

高齢者への新型コロナウイルスのワクチン接種が始まるのを前に、接種に向けた準備が各地で進められています。
いち早く接種券を発送し、“想定以上”の反響が寄せられている自治体もあります。

埼玉 戸田市 接種券の発送作業進む

埼玉県戸田市では、今月19日の週から始める新型コロナウイルスワクチンの接種について、予約の混乱を避けることなどから対象を85歳以上の高齢者と一部の高齢者施設の入所者にしぼり、対象の人に向けた接種券の発送作業を進めています。

戸田市には、1460人が2回受けるワクチンが2回に分けて配分される予定で、量が限定的であることから、市は重症化や集団感染のリスクを考慮するとともに予約の混乱を避けるため、接種の対象を85歳以上の高齢者と高齢者施設の一部の入所者にしぼり、今月19日の週から接種を開始します。

対象者はおよそ4000人で、今回接種できるのはその36%程度です。
6日、市の福祉保健センターでは接種券や予診票のほか、接種できる医療機関の情報の書類などを発送するための確認や仕分けする作業に追われていました。

施設の入所者以外は地域の医療機関で個別で接種を行う予定で、今月14日ごろから医療機関への直接の電話や、市のホームページなどから予約を受け付けるということです。

そのほかの65歳以上の高齢者に対しては、今月22日ごろに接種券を発送する予定です。

戸田市新型コロナウイルスワクチン接種対策室の福田忠史課長は「予約が一斉に申し込まれると混乱するので、接種券の発送を分けた。皆さんが円滑に安心して接種できる環境を整え、新型コロナを収束させる1つのきっかけになってほしい」と話していました。

東京 墨田区 接種券の発送開始後に問い合わせ7倍以上

東京 墨田区では、今月19日以降に高齢者施設の入所者などのワクチン接種を先行して実施し、そのほかの一般の高齢者は来月10日から行う予定で準備を進めています。

今月、区内の高齢者全員、6万人余りを対象に接種券の発送を始めたところ、先月1か月間で281件だった専用のコールセンターへの問い合わせが、今月は5日までに2078件と、7倍以上に急増しています。

なかには、直接、区役所に電話をかけたり、来庁して相談したりする人もいて、6日も午前8時半に区役所の業務が始まると、問い合わせの電話が鳴り始め、窓口にも接種券を持った高齢者が相次いで訪れていました。
訪れた人たちは、5月1日から始まるワクチン接種の予約方法や、かかりつけ医で接種できるのかなどについて相談し、職員が説明に追われていました。

墨田区では、来月からコールセンターの回線も増やすことにしています。

相談に訪れた80代の男性は「住んでいる団地でも、予約方法がわからず接種を諦めてしまう高齢者が出てくるのではないかと思います。ふだん通う病院で受けられるかどうか、話を聞きに来ました」と話していました。

墨田区保健所の岩瀬均次長は「想定以上の反響の大きさで正直驚いています。しっかり納得がいくまで説明するとともに、さらに分かりやすい情報を流していきたい」と話していました。

河野規制改革相 ワクチン接種予約「必要分入るので焦らないで」

ワクチン接種を担当する河野規制改革担当大臣は、6日、閣議のあとの記者会見で「6月末までに高齢者の2回分の接種に必要なワクチンは入ってくる。コンサートの切符を予約するのと違って、売り切れることはないので焦らないでいただきたい」と述べました。

そのうえで、予約の際に混乱が生じないよう、自治体に対し接種券を段階的に発送するといった対応を求める考えを示しました。

また、河野大臣は大型連休中のワクチン接種について、全国の自治体に意向を調査した結果、194の市区町村で合わせて50万人分余りの接種の実施を希望しているとして、配送に向けて調整する考えを示しました。