東京 新型コロナ 6人死亡 399人感染 6日連続前週同曜日上回る

東京都内では、6日新たに399人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。6日連続で前の週の同じ曜日を上回るなど増加傾向が続いています。また、都は、感染が確認された70代から100歳代の男女6人が死亡したことを明らかにしました。

東京都は6日、都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女合わせて399人が新型コロナウイルスに感染していることを発表しました。

1週間前の火曜日と比べて35人増えていて、これで6日連続で前の週の同じ曜日を上回りました。

また、6日までの7日間平均は396.9人で、前の週の109.8%となりました。

7日間平均が前の週から増加するのは25日連続で、増加傾向が続いています。都の担当者は「7日間平均はまもなく400人になる勢いだ。いつ急増してもおかしくない状況なので感染対策を徹底してほしい」と話しています。

6日の399人の年代別は、
▽10歳未満が5人、
▽10代が20人、
▽20代が116人、
▽30代が96人、
▽40代が53人、
▽50代が60人、
▽60代が19人、
▽70代が18人、
▽80代が9人、
▽90代が1人、
▽100歳以上が2人です。

6日の399人のうち、およそ64%に当たる257人はこれまでのところ感染経路が分かっていません。

一方、感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は、▽「家庭内」が最も多く70人、次いで▽「職場内」が24人、▽「会食」が16人、▽「施設内」が13人などとなっています。

このうち「施設内」では、▽1つの保育園で保育士と園児あわせて6人が、▽5つの高齢者施設で利用者と職員あわせて5人が、▽1つの医療機関で職員1人が、それぞれ感染したということです。

これで都内で感染が確認されたのは12万3350人になりました。

一方、きょう時点で入院している人は、5日より29人増えて1555人で、「現在確保している病床に占める割合」は30.8%です。

都の基準で集計した6日時点の重症の患者は5日より2人減って44人で、重症患者用の病床の13.3%を使用しています。

また、都は感染が確認された70代から100歳代の男女6人が死亡したことを明らかにしました。6人のうち5人は入院していた医療機関で感染したということです。

これで都内で死亡した人は合わせて1785人になりました。

変異ウイルス 17人 感染確認

東京都は6日、新たに17人が変異した新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

これで都内で変異ウイルスの感染が確認されたのはあわせて119人になりました。

小池都知事「指数関数的に増えることも想定」

東京都内の感染確認の7日間平均が前の週を上回る状態が続いていることについて小池知事は記者団に対して「ずっとじわじわ100%以上という傾向は続いている。変異株の種類によって一気に1.5倍、場合によっては指数関数的に増えることも想定しながら対応策を進めている。『慣れ』が生じている部分があるかもしれないが、改めて皆さんとともに感染防止を進めていきたい」と述べました。

そのうえで「まん延防止等重点措置」が適用された3府県の繁華街では5日夜の人出が減少した一方、新宿 歌舞伎町では増えているというデータについて「夜の時間が遅くなればなるほどマスクの着用率も減っていくという報告もある。街中でそのままお酒を飲む人もいるという報道もある。ウイルスは基本的に人がじっとしているとそのまま死ぬが、隙があれば入ってくる」と述べました。

そのうえで「人と人との接触を減らし、密にならないという基本に結局、戻るのは感染症の性格からだ。特に飲食店などの対応について利用者も事業者も皆さんで対応にあたっていただきたい」と述べました。