英 コロナ感染改善で規制緩和 小売や飲食店 約4か月ぶり再開へ

イギリスのジョンソン首相は新型コロナウイルスの感染状況が改善してきたとして、変異ウイルスの拡大以降、続けてきた規制を緩和すると発表し、ロンドンでは小売店や飲食店の店舗での営業がおよそ4か月ぶりに再開されることになりました。

ジョンソン首相は5日、記者会見を開き、新型コロナウイルスの感染状況が改善しているほか、ワクチンを1回、接種した人が人口のおよそ47%の3100万人に達するなど接種計画も順調に進んでいるとして、感染対策のための厳しい規制を緩和すると発表しました。

具体的には変異ウイルスの拡大を受けてイングランド各地で12月下旬以降、順次導入してきた規制のうち▼美容院や小売店の店舗での営業、▼飲食店の屋外での営業を4月12日から認めるとしています。

ロンドンではこれらの店の店舗での営業の再開はおよそ4か月ぶりとなり、政府は5月以降、飲食店の屋内での営業や映画館、劇場の再開などを検討していくとしています。

ジョンソン首相は「感染状況などのデータを確認し、手洗いや人との間隔をあけることなどのルールに従うことによって自由への道を後戻りすることなく進むことができる」と述べ、引き続き感染対策を怠らないよう呼びかけました。

イギリスでは1日あたりの感染者数がピーク時の6万人台から最近は平均3000人台で推移していて、先月には学校が再開され、外出制限も徐々に緩和されています。