プロ野球 育成選手 2軍試合出場可能人数を増加へ 今シーズン

プロ野球は、新型コロナウイルスによる入国制限で多くの外国人選手の来日が遅れたため、2軍のチーム編成への影響を考慮して今シーズンは育成選手が2軍の試合に出場できる人数を増やすことになりました。

これは5日、オンラインで行われたプロ野球の実行委員会で承認されました。

育成選手が2軍の試合に出場できるのは1球団5人以内に限ると規約で定められています。

しかし、今シーズンは多くの外国人選手の来日がシーズン開幕に間に合わなかったため、2軍のチーム編成への影響を考慮して育成選手が2軍の試合に出場できる人数を増やすことになりました。

具体的には、入国できていない支配下登録の外国人選手の人数を育成選手の出場枠に上乗せします。

2軍の試合での育成選手の出場選手枠をめぐっては、昨シーズンから選手が新型コロナウイルスに感染したり濃厚接触者と判定されたりした球団は、チーム編成に支障が出ないよう6人以上の出場を可能とする特例も設けられています。

このため、イースタン・リーグは選手4人が新型コロナウイルスに感染した巨人で、今月6日から14日までの2軍の試合にこの特例を適用すると発表しました。

3球団 “重点措置”対象で情報共有

プロ野球12球団の代表者会議が開かれ、宮城、大阪、兵庫の3府県に5日から新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ「まん延防止等重点措置」が適用されたことを受け、対象地域に本拠地を置く楽天、阪神、オリックスの3球団が地元自治体との協議の状況を報告しました。

宮城、大阪、兵庫の3府県は5日から来月5日までの1か月間、「まん延防止等重点措置」が適用され、楽天、阪神、オリックスが本拠地を置く仙台市、西宮市、大阪市も対象地域となっています。

これを受けて5日、オンラインで開かれた12球団の代表者会議では、3球団が地元自治体との協議の状況を報告しました。

阪神は期間中、甲子園球場で行う試合の観客数を大幅に制限し、入場券の一般販売をせず、すでに販売済みの年間予約席の購入者だけが入場できるようにします。

また、楽天も期間中に楽天生命パーク宮城で開催する試合のチケット販売を5日午後9時に中止します。

また、宮城県が仙台市内の運動施設や遊興施設などについて、営業時間を午後8時までとするよう協力を求めていますが、NPB=日本野球機構の井原敦事務局長は5日の会議後の会見で、プロ野球の試合について「午後8時終了を絶対とするような線引きはされていないと聞いている」と話していました。