「植村直己冒険賞」に稲葉香さん 闘病しながら山岳地帯で越冬

国際的に活躍する冒険家に贈られることしの「植村直己冒険賞」に、リウマチと闘病しながらネパールの山岳地帯で越冬した、大阪の稲葉香さんが選ばれました。

植村直己冒険賞は、五大陸の最高峰の登頂を初めて達成するなどした世界的冒険家、植村直己さんを記念して、毎年、世界を舞台に冒険する人に贈られています。

ことしは新型コロナの影響で選考委員会の開催が延期され、例年よりも2か月ほど遅い発表となり、受賞者には大阪 千早赤阪村の稲葉香さん(47)が選ばれました。

稲葉さんは18歳の時にリウマチを発症し、今も痛みで歩きにくくなるときがありますが、植村さんに憧れて、その足跡をたどりたいと、美容師として働きながら世界各地へ出かけ、山にも登るようになりました。

そして2007年から2016年にかけて、ネパール西部の標高およそ4000メートルにある「ドルポ」という村を4度にわたって訪れました。

さらに、おととし11月から去年3月の冬の時期にかけての5度目の訪問では、気温がマイナス20度近くの中、現地の人たちの冬の暮らしや文化に触れながら100日余り滞在し、初めての越冬を行いました。

稲葉さんは「受賞の連絡をいただいた時は、ことばが出ないくらい驚きました。コロナ禍ではありますが、子どもたちにも植村さんがずっと語ってきた『あきらめない』ということを大切にしてもらい、いろんな経験をしてほしいです」と話していました。