インド 新型コロナ 1日の感染者初めて10万人超え

新型コロナウイルスの感染が再び拡大しているインドで、1日の感染者が初めて10万人を超え、これまでで最も多くなりました。特に感染が深刻な西部マハラシュトラ州では5日から夜間と週末の外出が制限されるなど感染対策が強化されています。

インド政府は5日、新たに10万3558人が新型コロナウイルスに感染していると確認されたと発表し、1日の感染者が初めて10万人を超えてこれまでで最も多くなりました。

インドの感染者は去年9月をピークにいったん減少傾向になっていましたが、ことし2月下旬から再び感染が広がっていて、政府は感染拡大の第2波に入っているという認識を示しています。

特に商業都市ムンバイのある西部マハラシュトラ州では、1日の感染者が5万人以上と全国の半数以上を占める深刻な状況になっていて、州政府は5日から今月末まで夜間と週末の不要不急の外出を制限するなど感染対策を強化しています。

インドではことし1月からワクチンの接種が始まっていてこれまでに人口のおよそ5%が少なくとも1回の接種を受けていますが、インド政府は今月からワクチンの接種対象を45歳以上のすべての人に拡大し、接種のペースをあげて感染を抑え込もうとしています。

一方、隣国のバングラデシュでも今月に入って1日の感染者がこれまでを上回る6000人以上にのぼっていて、政府は5日から1週間、全域で不要不急の外出を制限する措置をとることになりました。