ガンバ大阪 集団感染 ロッカールームで感染広がった可能性

プロ野球とサッカーJリーグによる新型コロナウイルスの対策連絡会議が開かれ、先月、J1 ガンバ大阪で起きた集団感染についてゲノム解析を行った結果、専門家からは、ロッカールームで感染が広がった可能性が高いとして、マスクの着用の重要性などが改めて指摘されました。

サッカーJ1のガンバ大阪では、先月10日までに選手やスタッフなど8人が新型コロナウイルスに感染し、公式戦6試合が中止になりました。

5日の対策連絡会議では、ゲノム解析を用いた感染経路の調査結果が報告され、ロッカールームで感染が広がった可能性が高いことがわかったということです。

会議後の会見で、東北医科薬科大学の賀来満夫特任教授は「換気が十分かどうかや選手どうしの距離など、ロッカールームの環境をもう一度見直す必要がある。従来より感染力の強い変異株も多くなっているので、対策を徹底しないといけない」と話しました。

そのうえで、人が密着する状況では会話はできるだけ控え、会話する場合にはマスクの着用を徹底するよう改めて指摘しました。

今後、複数の陽性者が確認されたプロ野球のヤクルトや巨人でも、同様にゲノム解析を用いて感染経路を調査することにしています。