奈良 春日大社 疫病退散祈る「鎮花祭」で新型コロナ終息 祈願

奈良市の世界遺産、春日大社の境内にある神社で、サクラの花を供えて疫病の退散を祈る伝統行事、鎮花祭が行われ、神職らが新型コロナウイルスの終息を祈願しました。

春日大社の境内にある水谷神社で行われた鎮花祭は、700年以上前の鎌倉時代に、神前にサクラを供えて疫病の流行を封じたのが始まりとされる行事です。

5日朝は、サクラの花が供えられた本殿で神職が祝詞を読み上げたあと、本殿の横にある舞台で4人のみこが伝統の神楽を舞い、新型コロナウイルスの終息と疫病の退散を祈願しました。

例年は午後から狂言が奉納されていましたが、感染の拡大を防ぐため去年に続いて中止となりました。

大阪から訪れた70代の男性は「家族のみんながコロナにかからず、無事に過ごせるようにお祈りしました」と話していました。