西村経済再生相「変異ウイルス警戒 飲食店での対策徹底」

「まん延防止等重点措置」が、5日から、大阪など3府県に適用されます。
西村経済再生担当大臣は、NHKの「日曜討論」で、変異ウイルスによる感染の急拡大に警戒するとともに飲食店での感染対策を徹底する考えを重ねて示しました。

この中で、西村経済再生担当大臣は、5日から「まん延防止等重点措置」が、大阪など3府県に適用されることについて「変異株の感染力の強さに対し、最大限の警戒感を持って備えをしていかなければならない」と述べました。

そのうえで、飲食店に対し、営業時間の短縮要請に加え、アクリル板の設置や換気、マスクの着用などの徹底を呼びかけ、感染源を見つけるため、工場など密になりやすい場所での検査を拡充する考えを示しました。
また、大阪府の吉村知事は「変異株の感染速度が早く、結局は口元を押さえないといけないので、時短要請をして、不要不急の外出を控えることもお願いしつつ、マスク会食を何とか1回やってみてほしい。飲食店を守り、感染の急拡大を抑えるためにもマスク会食を徹底してお願いしていきたい」と述べました。

一方、首都圏への対応について、西村大臣は「まだ変異株は関西ほど多くはないが、入れ代わることを想定して警戒感を持って対応している。知事と連携しながら『重点措置』の活用も含め、機動的な早めの対応が必要だ」と述べました。
また、日本感染症学会の理事長で東邦大学の舘田一博教授は「東京で感染者が下がる要素が見つからない。このまま増加していくと、いつか急拡大につながるので、大阪の経験をうまく生かして1都3県では早めに『重点措置』をとることが大事になる」と述べました。