オンラインのイベント集中回避へ“日時共有” 通信量急増対策

オンラインのイベントによってインターネットの通信量が急激に増え、通信速度が遅くなったりつながりにくくなったりするおそれが出てきていることから、イベントが集中しないよう事業者があらかじめ日時を共有できる、新たな仕組みが導入されることになりました。

国内のインターネットの通信量は、テレワークの広がりなどで新型コロナウイルスの感染拡大前より6割程度増えていて、さらにオンラインでのイベントなどが重なると、通信速度が遅くなったり、つながりにくくなったりするおそれが出てきています。

こうした事態を避けるため、総務省は今年度、新たな仕組みを設けることになりました。

人気アーティストのライブやゲームの配信など、通信量の急増が見込まれるイベントの日時を、業界団体を通じて事業者どうしで共有してもらい、同じ時間帯にイベントが集中しないよう注意を呼びかけます。

総務省は、SNSなどへの投稿をもとに事前に通信量の増加を予測するシステムも来年度中に、試験的に導入することを目指していて、適切な通信環境の確保につなげたい考えです。