障害者施設 職員による虐待被害は730人余 過去2番目の多さ

令和元年度に障害者施設の職員から虐待を受けた障害者は、過去2番目に多い730人あまりで、このうち2人が死亡していたことが厚生労働省のまとめで分かりました。

厚生労働省によりますと、去年3月末までの1年間に障害者施設の職員から虐待を受けた障害者は、全国で合わせて734人でした。

前の年度を43人下回りましたが、平成24年度に統計を取り始めて以降、2番目に多くなっています。このうち知的障害がある30代と40代の男性が死亡したということです。

虐待の内容は「身体的虐待」が53%、「心理的虐待」が40%、衰弱するほど食事を減らしたり、長時間放置したりする「放棄・放置」が7%などとなっていて、中には複数の虐待を受けた人もいたということです。

また、家族などの「養護者」から虐待を受けた人が1664人で、家族などが虐待と認識していない事例も目立っています。

このほか、職場の経営者や上司などから虐待を受けた人が、771人確認されたということです。

厚生労働省は、「依然として多くの障害者が虐待を受けているのが現状だ。早期に対応できるよう『虐待かもしれない』と気になったら自治体に通報してほしい」としています。