仏 スポーツ界の指導者400人以上が性的暴行や暴力などの疑い

フランスで、フィギュアスケートの選手だった女性が、かつてコーチから性的暴行を受けていたと告発したのをきっかけに、スポーツ省が進めていた調査結果が公表されました。それによりますと、性的暴行や暴力をはたらくなどした疑いがある指導者はフランス国内で400人以上に上ることが分かり、対策の強化を求める声が高まっています。

フランスでは去年、フィギュアスケートの元選手で、1998年の長野オリンピックにも出場したサラ・アビトボルさんが、10代のころ、コーチから性的暴行を繰り返し受けていたと告発したのをきっかけに、スポーツ省が1年間にわたって国内48の競技団体を対象に、実態の調査に乗り出していました。

今月、その結果が公表され、それによりますと、過去に選手などへの性的暴行や暴力、または何らかのハラスメントをはたらいたり、関わったりした疑いがある指導者は421人に上り、このうち96%は男性でした。

一方、被害者の83%は女性で、63%は15歳未満だったということで、指導を受ける女性や子どもが多く被害に遭っている実態が明らかになりました。

フランスでは、パリで2024年にオリンピックとパラリンピックが開催される予定で、マラシネアヌ スポーツ相は「信頼が回復できるかは私たち全員にかかっている。安全を確保するために全力を尽くすことが、私たちの義務であり約束だ」と述べ、競技団体に対応を求めるなど、長年見過ごされてきた問題への対策の強化を求める声が高まっています。