新型コロナ 各地で病床ひっ迫 21都道府県がステージ3以上

新型コロナウイルスの感染の再拡大が懸念される中、各地で病床がひっ迫し始めています。兵庫県が政府の分科会の指標で最も深刻な「ステージ4」に、20の都道府県が「ステージ3」に該当しています。

厚生労働省によりますと、最大で確保できる病床に占める入院患者の使用率は、先月30日時点の全国平均が22.7%で、前の週から2.9ポイント悪化しました。

最も高かったのが兵庫県の60.1%で13.5ポイント上昇し、政府の分科会が目安として示している指標で、最も深刻な「ステージ4」の50%を超えています。

このほか、20の都道府県が、医療提供体制に大きな支障が出るおそれがある「ステージ3」の指標の20%を超えました。

このうち
▽福島県は47.1%、
▽沖縄県が43.4%、
▽山形県が42.3%、
▽奈良県が41.9%、
▽大阪府が38.2%、
▽宮城県が35.8%、
▽徳島県が33.5%、
▽千葉県が32.7%、
▽埼玉県が31.6%、
▽福岡県が27.5%、
▽三重県が26.5%、
▽東京都が24.7%、
▽北海道が23.4%、
▽和歌山県が22.8%、
▽京都府が22.3%、
▽愛媛県が21.9%、
▽栃木県が21.5%、
▽新潟県が21.3%、
▽長野県が21.2%、
▽群馬県が20.3%
となっています。

▽特に悪化したのが奈良県で前の週を22.8ポイント上回り、
▽徳島県も22ポイント、
▽和歌山県は12ポイント、
▽山形県は10.4ポイント、
▽沖縄県は10.1ポイント
それぞれ上昇しました。

厚生労働省の専門家会合は「一部の地域で変異ウイルスの報告が増加し、これまで感染が抑えられていた地域でも急速な感染拡大が生じる可能性がある。自治体は、療養先の宿泊施設の確保などの備えを進める必要がある」としています。