米CDC 指針発表「ワクチン接種完了で検査なしの国内旅行可能」

アメリカCDC=疾病対策センターは、新型コロナウイルスのワクチンの接種が進んでいるとして、接種が完了した人は自主隔離や検査なしに国内を旅行できるとする指針を発表しました。

これは、CDCのワレンスキー所長が2日、記者会見で明らかにしました。

それによりますと、ワクチンの接種を完了した人は、最後に接種を受けてから2週間たてば、「低リスク」とみなされ、自主隔離やウイルス検査なしに国内を旅行できるとしています。

一方、国外旅行については、ワクチン接種を完了した人は目的地の国が求めないかぎり、出国前のウイルス検査は必要なくなりますが、アメリカに入国するには、これまでと変わらず搭乗前に陰性証明を提示し、到着後3日から5日以内の検査を求めるとしています。

アメリカでは、これまでに成人のおよそ20%が接種を完了しています。

ただ、ワレンスキー所長は、1日当たりの新規感染者は直近7日間の平均で、6万2000人を超えているとして、「感染者が増えている今、旅行を勧めることはしない」と述べて、不要不急の旅行は控えるよう呼びかけています。