東京都は、都の健康安全研究センターで検査を行っている検体のうち、この数か月で陽性が確認された一部の検体を調べたところ、およそ半数がイギリスや南アフリカなどで広がったものとは異なるタイプの「E484K」と呼ばれる変異ウイルスだったと明らかにしました。
「E484K」は、抗体の攻撃から逃れる性質を持つと考えられていて、再感染しやすくなる可能性やワクチンが効きにくくなる可能性などが指摘されています。
一方、感染力が著しく高くなったり、症状が強くなったりするなどの変化はこれまでのところ報告されていないということです。
都は、ここ数か月の都内の新規陽性者のおよそ半数に「E484K」が広がっている可能性が高いとみていて、専門家から意見を聞いたうえで来週以降、詳しい調査結果を発表するということです。
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東京 新型コロナ 変異ウイルス 新たに11人感染確認 計80人に
東京都は2日、新たに11人が変異した新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
これで都内で変異ウイルスの感染が確認されたのは合わせて80人になりました。
都によりますと、変異した新型コロナウイルスに感染していることが新たに確認されたのは、10代が2人、20代が4人、40代が3人、50代が2人の男女合わせて11人です。
11人のうち10人は海外への滞在歴はなく、市中で感染したとみられるということです。
11人のうち、感染経路がわかっているのは3人で、このうち1人は家庭内で、1人は会食で感染したということです。
一方、11人のうち8人は、今のところ感染経路が分かっていないということで、濃厚接触者がいるかどうかなど、詳しいことは調査中だということです。
これで都内で変異ウイルスの感染が確認されたのは、合わせて80人になりました。
このうち死亡したのは1人です。