日商会頭と東京都医師会長 感染対策と経済両立で意見交換継続

東京商工会議所の会頭を務める日本商工会議所の三村会頭と東京都医師会の尾崎治夫会長が会談し、今後、両者は感染対策と経済活動が両立できるよう意見交換を続けていくことになりました。

この中で三村会頭は、ことし2月の調査で、都内の中小企業のおよそ7割が新型コロナウイルスによる経営への影響が続いていると回答したと説明しました。

そのうえで「飲食や観光、イベントなどの業種で心が折れそうな事業者のためにもワクチンの接種や医療提供体制の充実を図り、経済活動を徐々に正常化できるという明るい見通しがほしい」と述べました。
これに対して尾崎会長は「感染を早めに抑え込むことが経済の本当の回復につながると考えている。お互いに協力しながらいい道筋が得られないか考えていきたい」と応じました。

今後、両者は感染対策と経済活動が両立できるよう検査や医療提供の体制の充実について意見交換を続けることになりました。

会談のあと三村会頭は記者団に対して「経済と医療は対立するものではなく、ねらうところは同じだ。ワクチンが導入されても感染からは簡単には脱出できないだろう。対話を続けることが大事だ」と述べました。