岡山県 新型コロナ 変異ウイルス 新規感染者の7割に

岡山県は新型コロナウイルスの感染状況について、従来より感染力が強い可能性が指摘されている変異ウイルスに感染したとみられる人が新規感染者の7割に上るなどとして、国が示す4つのステージのうち、最も低い「ステージ1」から「ステージ2」に引き上げる判断を示しました。

岡山県は2日開かれた県の新型コロナウイルス感染症対策本部の会議で、従来より感染力が強い可能性が指摘されている変異ウイルスに感染したとみられる人が、前の週が新規感染者45人のうち3人だったのに対して、直近の1週間では58人のうち41人と、7割に上ることを明らかにしました。

伊原木知事は「若者を中心に感染が増加しており、感染経路がわからない割合も5割近くになっている。就職や転勤、それに入学で人の移動が増える時期とも重なるうえ、変異ウイルスの感染も増えていることから、今後の感染拡大が懸念される」と述べ、県内の状況は国が示す4つのステージのうち最も低い「ステージ1」から「ステージ2」に引き上げる判断を示しました。

県は変異ウイルスの感染が主流になれば、これまで以上のスピードで感染が広がるおそれがあることから警戒を強めています。

今後、原則として、すべての感染経路について変異ウイルスかどうか確認する検査を実施するほか、変異ウイルスに感染していると診断された人は原則として医療機関に入院するなど、医療・療養体制の確保を図ることにしています。