聖火リレーに “女人禁制区間” 意見相次ぎ方針転換 愛知 半田

今月6日に愛知県半田市内で行われる東京オリンピックの聖火リレーで、伝統の祭りの舟を使って聖火を運ぶ一部のコースがいわゆる「女人禁制」となっていたことがわかりました。半田市や愛知県の実行委員会などは聖火リレーは神事ではなくイベントだとして女性も乗船できるよう変更することを決めました。

東京オリンピックの聖火リレーは今月5日と6日に愛知県内を走る予定で、6日に半田市を通るコースのうち、およそ200メートルを地元の祭りで使われる「ちんとろ舟」にランナーが乗って運河を進むことになっています。

祭りでは舟に乗ることができるのは伝統的に男性に限られてきたということで、聖火ランナーのほか舟に乗る地元住民や大会関係者、警察官、それに報道関係者も「男性限定」となっていたことがわかりました。

半田市によりますと愛知県の実行委員会に舟を使ったコースを提案した際、伝統的にいわゆる「女人禁制」であることを伝えていたということです。

これについてネット上では「男女平等をうたうオリンピックの理念に反するのではないか」などという意見が相次いだことから、半田市は、地元の関係者や県の実行委員会と協議し「聖火リレーは神事ではなくイベントだ」として女性も乗船できるよう方針を転換し、県の実行委員会が正式に決定しました。

組織委 橋本会長「理解と協力に感謝」

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の橋本会長は、定例の記者会見の中で「大会の趣旨、そして世界に向かって日本のすばらしい伝統文化というものを守りつつも、ジェンダー平等に配慮してくれたものであると受け止めている。そういったさまざまなことにご理解とご協力をいただいていることに大変感謝したい」と話しました。

半田市長「国民的なイベントなので見直し」

今回の変更について半田市の榊原純夫市長は「オリンピックの聖火リレーという国民的なイベントへの参加ということを踏まえ、見直しを行わせていただきました。聖火リレー当日は、すべての市民、国民の皆さまに半田運河を背景に笑顔いっぱいで駆け出すランナーの姿と、運河を優雅に下る『ちんとろ舟』の様子をお楽しみ頂ければ幸いです」というコメントを発表しました。