官房長官が坂井官房副長官を注意 首相官邸で無派閥集団の会合

坂井官房副長官ら菅総理大臣に近い自民党の無派閥のグループのメンバーが総理大臣官邸で会合を開いたことについて、加藤官房長官は「批判を生みうるような行為は厳に慎むべきだ」と述べ、坂井官房副長官に注意したことを明らかにしました。

坂井官房副長官ら菅総理大臣に近い自民党の無派閥のグループのメンバー13人は1日、総理大臣官邸で会合を開き、4つのグループに分かれて昼食をとったあと、坂井官房副長官の執務室で、新型コロナウイルス対策をめぐって意見を交わしたということです。

加藤官房長官は、閣議のあとの記者会見で「官邸で、議員を含め、さまざまな方と意見交換を行うことは通常行われており、特に問題があるとは考えていないが、定期的に行っている会合、特に議員の会合を官邸で開くということについては、ご批判をいただいているところだ」と述べました。

そのうえで「そうした批判を生みうるような行為は厳に慎むべきだと申し上げ『今後こうしたことは控えていきたい』という話があった」と述べ、坂井官房副長官に注意したことを明らかにしました。

また、記者団から4つのグループに分かれていたとはいえ、13人での食事を伴う会合は控えるべきではないかと問われたのに対し「そろって黙食し、そのあとマスクを付けて会合を行うということもないことはないと思う。大事なことは、いかに感染リスクを減らしていくかだ」と述べました。

坂井官房副長官「今後はしっかり控えたい」

坂井官房副長官は衆議院内閣委員会で「特定の議員どうしの集まりを、総理大臣官邸で開催したことについて、いろいろな批判をいただいており、今後はしっかり控えたい。真摯(しんし)に受け止め、配慮が足りなかった分に関しては、しっかり反省し、今後の対応を行っていきたい」と述べました。

自民 佐藤総務会長「官邸は神聖な場 猛省を促したい」

自民党の佐藤総務会長は記者会見で「総理大臣官邸は神聖な場であり、誤解を招くようなことはすべきでない。官邸で同様の会合をやったという話は、私の政治生活で聞いたことがない。坂井副長官に猛省を促したいし、本人にも伝えた」と述べました。

立民 枝野代表「当然辞めるべきだ」

立憲民主党の枝野代表は、記者会見で「政務と党務との線引きは難しいが、官邸で会合を開く合理的理由がない中で、この時期に食事をともにすること自体、厚生労働省の課長が事実上の更迭をされた以上に責任がある。坂井官房副長官は、当然辞めるべきだ」と述べました。

公明 石井幹事長「役所内で政務は控えるべき」

公明党の石井幹事長は記者会見で「総理大臣官邸に限らず、役所は基本的に公務を行う場所であって、いわゆる派閥の会合などの政務とは分けることが大前提だ。役所内で政務の会合を行うことは控えるべきだ」と述べました。

共産 田村政策委員長「政務利用は本当に不適切だ」

共産党の田村政策委員長は記者会見で「官邸という場をどのように考えているのかということだ。官邸は、官房副長官としての執務を行う場であり、派閥の会合などのような政務に利用することは本当に不適切だ」と述べました。