コロナ禍の入学式 仙台市内の大学で4回に分け実施

新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、仙台市内の大学では、人が密集しないよう式典を4回に分けるなどの感染対策をとったうえで入学式が行われました。

入学式が行われたのは、仙台市泉区の仙台白百合女子大学です。

この大学では当初、仙台市内のホールで入学生220人余りを集めて入学式を行う予定でしたが、新型コロナウイルスの感染の再拡大を受けて、人が密集しないよう4回に分け、校内で入学生のみの式典を行うことにしました。

式では入学生一人ひとりの名前が読み上げられたあと、矢口洋生学長が式辞で「いろんな問いを持ちながら多くのことにチャレンジして、世界に貢献できる人材になってください」と述べました。

福島県出身の女子学生は「式に出たことで入学を実感し、今後の生活への期待がわいてきています。将来は保育士になりたいので、勉強を頑張るのはもちろん、新型コロナが落ち着いたら新しい友達と県内を回ってみたいです」と話していました。

参加できない保護者のため、入学式の様子を撮影した動画を今後、配信することにしています。

また、今後の授業については、感染対策のため今月14日まですべてオンラインで行うということです。

宮城県内 5つの大学 入学式を延期

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、宮城県内にある主な14の大学のうち2日、予定していた東北大学など5つの大学が入学式を延期しました。

そのほかの大学は今月6日にかけて入学式を予定していますが、参加者を新入生だけにして保護者にはオンラインで配信するほか、式典も午前と午後の2部制にするなど、感染対策を取ったうえで実施するとしています。

『まん延防止等重点措置』の適用を受けて、今後さらに変更が出る可能性もあります。

サークル活動についても少なくとも7つの大学が原則禁止としていて、入学式でおなじみの新入生への勧誘活動も見られず、コロナ禍が続くなかでの大学生活のスタートとなっています。