仏 変異ウイルス感染拡大受け 路上での飲酒禁止へ

変異した新型コロナウイルスによる感染が拡大しているフランスでは、若者を中心に大勢が屋外でパーティーを開いて警察が捜査に乗り出す事態となり、カステックス首相は1日、路上での飲酒を禁止する方針を示しました。

フランスでは、パリで20度を超える日もあるなど全国的に気温が高く、天候に恵まれた日が続いていて、公園や海岸などで若者を中心に大勢の人が集まる様子が見られます。

ただ、3月30日には南部リヨンの川沿いで、若者およそ300人がマスクをほぼ着けずにパーティーを開き、警察が捜査に乗り出す事態となるなど、気の緩みから度を超した行為が各地で問題となっています。
カステックス首相は1日、議会で行った演説の中で、こうした行為への取締りを強化するよう内相に指示したことを明らかにしたうえで、路上など公共の場での飲酒を禁止する考えを示しました。

フランスでは、1日の感染者数が5万9000人を超える日もあるなど、変異ウイルスによる感染が拡大していて、マクロン大統領はパリなどで行っている住民の外出や小売店の営業を制限する措置を全国に広げ、今月3日から4週間にわたって行うと発表しました。