東京都 新型コロナ 4人死亡 475人感染確認 “宣言”解除後最多

東京都内では1日、緊急事態宣言が解除されて以降では、最も多い475人が新たに新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。
都の担当者は「繁華街や主要な駅で人出がかなり増えていることが、こうした状況につながっている」と述べ、不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。

東京都は1日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて475人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の木曜日から81人増えていて、3月21日で緊急事態宣言が解除されて以降では最も多くなりました。

また、1日までの7日間平均は372.3人で、前の週の116.4%となり増えています。

7日間平均が前の週から増加するのは20日連続です。

都の担当者は「繁華街や主要な駅で人出がかなり増えていることがこうした状況につながっている。できるだけ外出を控え3密を避けるなど対策の徹底をお願いしたい」と呼びかけています。

1日の475人の年代別は、
▽10歳未満が17人
▽10代が24人
▽20代が114人
▽30代が93人
▽40代が55人
▽50代が64人
▽60代が39人
▽70代が32人
▽80代が24人
▽90代が13人

1日の475人のうち、およそ57%にあたる271人は、これまでのところ感染経路がわかっていません。

一方、感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は、
▼「家庭内」が最も多く94人、
次いで
▼「施設内」が32人、
▼「職場内」が26人、
▼「会食」が11人などとなっています。

このうち「施設内」では、
▽9つの高齢者施設で利用者と職員合わせて16人、
▽6つの医療機関で患者と職員合わせて14人の感染が確認されました。

このほか、フィリピンに渡航歴のある人が1人いるということです。

これで、都内で感染が確認されたのは12万1461人になりました。

一方、1日時点で入院している人は、31日より4人減って1462人でした。

「現在確保している病床に占める割合」は29.0%です。

都の基準で集計した1日時点の重症の患者は31日より1人減って44人で、
重症患者用の病床の13.3%を使用しています。

また、都は感染が確認された70代と80代の男女4人が死亡したことを明らかにしました。

このうち
▼3人は入院していた医療機関で、
▼1人は高齢者施設でそれぞれ感染したということです。

これで都内で死亡した人は合わせて1774人になりました。