「太平洋・島サミット」テレビ会議で開催へ 新型コロナ影響

ことし、三重県志摩市で行われることになっていた「太平洋・島サミット」について、加藤官房長官は、新型コロナウイルスの影響で首脳の来日が困難な見通しだとして、テレビ会議方式で開催することを明らかにしました。

「太平洋・島サミット」は、南太平洋の国と地域の首脳らを日本に招き、3年に1度開催している国際会議で、政府はことし、三重県志摩市で開催すると発表していました。

これについて加藤官房長官は、午前の記者会見で「新型コロナウイルス感染症の影響で、日本と太平洋島しょ国の間の移動に大きな制約があることから、現時点では多くの首脳の訪日が困難な見通しだ」と述べました。

そのうえで、三重県や志摩市にも理解を得たとして、ことしの「太平洋・島サミット」を6月28日の週にテレビ会議方式で開催することを明らかにしました。

加藤官房長官は「太平洋島しょ国は『自由で開かれたインド太平洋』実現の観点からも極めて重要な地域だ。今回のサミットでも、新型コロナウイルス対策や気候変動など、地域が直面する喫緊の課題を取り上げ、パートナーシップの一層の強化につなげていきたい」と述べました。