独・ベルリン 買い物客に陰性結果提示義務づけで賛否の声

新型コロナウイルスの感染が再び広がっているドイツの首都ベルリンでは、生活必需品を販売する店以外では陰性の結果を提示することが買い物客に義務づけられ、市民からは「安心できる」と評価する声がある一方、「手間がかかりやりたくない」といった否定的な声も出ています。

新型コロナウイルスの感染が再び広がっているベルリンでは3月31日、生活必需品を販売する店以外で買い物をする際に当日の抗原検査などで陰性だったことを提示することが義務づけられました。

陰性と証明すれば、これまで必要だった事前の予約なしに買い物を楽しむことができ、ショッピング街にある検査場には大勢の人が訪れていました。

新たな対策について市民からは「より安心できるよい取り組みだ」と評価する声がある一方「手間がかかるのでやりたくない」という否定的な声も聞かれました。

また「検査を受けるのに1時間かかり最初は嫌だったが買い物を終えた今はとてもいい気分だ」と話す女性もいました。

ドイツでは先月、メルケル首相と各州のトップが人口当たりの感染者数の指標が基準を超えた場合は小売店の営業禁止などの制限措置を再開することで合意しました。

しかしベルリンはこの基準を超えているにもかかわらず陰性結果の提示を求めることで小売店の営業を継続させる方針で、メルケル首相は合意に基づいたより厳しい措置が必要だと対応を批判しています。