変異ウイルス 30日までの1週間で新たに129人感染確認

イギリスや南アフリカなどで感染が広がっている変異した新型コロナウイルスについて、厚生労働省は、30日までの1週間に国内で新たに129人の感染が確認されたと明らかにしました。

厚生労働省によりますと、新規感染者の中から一部の人を抽出して検体の遺伝子を解析した結果、30日までの1週間に20の道府県で合わせて129人が、イギリスや南アフリカ、それにブラジルで広がっている変異ウイルスに感染していたことが確認されました。

前の週に確認された人数を21人、率にして14%下回っています。

▽最も多かったのが北海道と大阪府でそれぞれ25人、
次いで
▽兵庫県が20人、
▽広島県が8人、
▽三重県が7人、
▽岐阜県と徳島県、それに福岡県がそれぞれ6人、
▽静岡県が5人、
▽神奈川県が4人、
▽岡山県が3人、
▽福井県と愛知県、滋賀県、和歌山県、高知県がそれぞれ2人、
▽埼玉県と千葉県、奈良県、大分県がそれぞれ1人となっています。

このうち福井県と愛知県、三重県、奈良県、和歌山県、高知県、福岡県、それに大分県では初めて感染が確認されました。

これまでに感染が確認されたのは34都道府県の合わせて678人で、このうち9割以上(92%)の人からイギリスで確認されている変異ウイルスが検出されたということです。

厚生労働省は、変異ウイルスが確認された自治体に対して、新型コロナウイルスの感染者の検体を可能なかぎり調べるよう求めるなどして、封じ込めを強化していくことにしています。

全国の感染状況は

厚生労働省によりますと、イギリスと南アフリカ、それにブラジルで報告されている変異ウイルスへの感染がこれまでに確認されたのは、
▽北海道が38人(+25人)
▽福島県が5人、
▽茨城県が1人、
▽栃木県が2人、
▽群馬県が3人、
▽埼玉県が59人(+1人)、
▽千葉県が21人(+1人)、
▽東京都が18人、
▽神奈川県が34人(+4人)、
▽新潟県が32人、
▽石川県が1人、
▽福井県が2人(+2人)、
▽山梨県が2人、
▽長野県が1人、
▽岐阜県が15人(+6人)、
▽静岡県が22人(+5人)、
▽愛知県が2人(+2人)、
▽三重県が7人(+7人)、
▽滋賀県が4人(+2人)、
▽京都府が24人、
▽大阪府が130人(+25人)
▽兵庫県が181人(+20人)
▽奈良県が1人(+1人)、
▽和歌山県が2人(+2人)、
▽岡山県が10人(+3人)、
▽広島県が23人(+8人)、
▽徳島県が15人(+6人)、
▽香川県が2人、
▽愛媛県が6人、
▽高知県が2人(+2人)、
▽福岡県が6人(+6人)、
▽大分県が1人(+1人)、
▽鹿児島県が5人、
▽沖縄県が1人で、
34都道府県の合わせて678人となっています。

このほか、検疫ではフィリピンで見つかったウイルスも含め、123人(+23人)の感染が確認されているということです。

厚生労働省によりますと、これらは遺伝子解析の結果、変異ウイルスと「確定」した人数で、遺伝子解析が行われる前の「疑い」の段階で自治体が発表した人数は含まれていないということです。

30日までに7人が死亡

厚生労働省によりますと、変異ウイルスに感染した人のうち、30日までに全国で男女7人の死亡が確認されています。

年代は▽60代が1人で、▽80代以上が6人となっています。