長崎県 新型コロナ 変異ウイルス 2人感染確認 県内で初

長崎県は新型コロナウイルスの感染者のうち2人が、変異したウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。長崎県で変異ウイルスへの感染が確認されたのは初めてです。

長崎県によりますと、新型コロナウイルスの県内の感染者から採取した検体について、大村市にある県の環境保健研究センターで変異ウイルスの検査を行った結果、3月23日と24日に検査した3人が変異したウイルスに感染した疑いがあることが分かりました。

このため県は、この3人の検体を国立感染症研究所に送って詳しい解析を行った結果、3人のうち2人はイギリスで広がる変異ウイルスへの感染が確認されたということです。

一方、残る1人については採取できたウイルスの量が少なく、詳しい解析ができなかったということです。

長崎県内では去年11月12日から3月30日までに検体が入手できた177人について、変異ウイルスの検査を行いましたが、変異したウイルスへの感染が確認されたのは初めてです。

3人は海外への渡航歴はなく、海外渡航歴がある人との接触もなかったということです。

長崎県は変異ウイルスによる集団感染などはなく、県内でまん延している状況ではないとする一方、引き続き、自治体ごとの外出自粛要請や、飲食店などの営業時間の短縮要請が出されている地域との不要不急の往来を控えるよう呼びかけています。