奈良 唐招提寺の金堂の飾り 奈良と平安2つの時代の特徴

奈良の唐招提寺で金堂の落慶法要の際に使われたと伝えられている飾りを大学のグループが分析した結果、およそ20もの色が塗られた鮮やかなものだった可能性が高いことが分かり、復元図が寺に奉納されました。

分析したのは、奈良教育大学絵画記録保存研究室の※浜村美緒研究員らのグループです。

奈良市の唐招提寺が所蔵する国の重要文化財「牛皮華鬘残闕」は、奈良時代に建てられた金堂の落慶法要の際に、仏像の周囲の飾りとして使われたと伝えられています。

牛の皮の表面に、草花や鳥などが描かれた縦横それぞれ1メートルほどの大きさのものですが、長い年月を経て色あせているため、研究グループはX線や赤外線などを使って当時の彩色の状況を分析しました。

その結果、2種類の赤と、青、緑、紫の5つの色を基本に、およそ20もの色が塗られ、彩色の技術が奈良と平安の2つの時代の絵画の特徴を備えていることなどが分かったということです。
研究グループは、分析結果をもとに飾りの復元図をおよそ1年半かけて作成し31日に、寺に奉納しました。
分析をした浜村研究員は「飾りが断片になっていたことなどから大変苦労したが、1000年以上前の時代にこんなに華やかな彩色のものがお堂の中を飾っていたことを知ってほしい」と話していました。

※「浜」の右側、うかんむりに下が「眉」と「八」。
※「緒」の「日」の上に「、」。