東京 患者受け入れ現場の医師「第4波の始まりの可能性高い」

新型コロナウイルスの全国の感染者数が、第2波のピークの水準を超える中、東京 大田区でコロナ患者を受け入れている病院の現場の医師は「第4波の始まりの可能性が高い」としたうえで「人手不足でこれ以上病床を増やすことも難しい」と述べ、改めて感染対策の徹底を呼びかけました。

大田区にある東邦大学医療センター大森病院で感染対策を担当しながら現場で治療にもあたっている宮崎泰斗医師は、最近の感染者数の状況について「緊急事態宣言もあり、感染者数はいったん落ち着いたものの、先週あたりから発熱などの症状を訴える外来患者の陽性率が上がってきていて、第4波の始まりの可能性が高いのではないかと思っている」と述べました。

この病院では重症者をできるかぎり受け入れるために病床を増やしてきましたが、第4波への備えについて、宮崎医師は「人手不足の問題が大きく、これ以上増やすのはなかなか難しいと思う」と話しています。

そのうえで「新型コロナの重症者が増えれば、一般の重症患者の受け入れをまた制限せざるをえなくなり、本来であれば助かる命が助からなくなる事態を心配している。マスクの着用や手洗いや消毒の徹底など、もう一度感染対策の基本を見直して徹底してほしい」と呼びかけていました。