第4波に備え“重症回復患者の転院が課題” 都が病院と意見交換

新型コロナウイルスの感染の再拡大に備えて、都立病院などと都が意見交換を行い、空き病床を確保しておくため、重症から回復した患者の転院をスムーズに行うことが課題だなどといった意見が出されました。

意見交換には新型コロナウイルスの患者を受け入れている都立と公社の病院や、高度な医療を行う「特定機能病院」が参加して、冒頭を除いて非公開で行われ、第4波に備えた課題や都への要望などが出されました。

都によりますと、空き病床を確保するために重症から回復した患者を、退院基準を満たしていない場合でも他の病院に移ってもらうなど、転院の調整をスムーズに行うことが課題だという意見が出されました。

また「特定機能病院」からは、がん治療や移植など本来の機能の維持も重要だとする一方で、新型コロナ対応では特に重症患者を診られるようほかの病院との役割分担を進めるべきだといった指摘が出されました。

このほか、変異ウイルスに感染した患者を判別するため検査を増やすべきだといった意見が出されました。

都立公社病院 病床確保2000床に

都立と公社病院では、今後、感染が再拡大した時に最大限転用できる病床をさらに300床確保しました。

都立公社病院では、これまでに1700床を確保していて、これで最大限使える病床は合わせて2000床になりました。