国内でのワクチン開発や生産体制強化 対応策を夏にも 政府

新型コロナウイルスのワクチン開発などで、欧米の製薬メーカーが先行する中、政府は国内でのワクチンの開発や生産体制を強化するため、関係省庁でつくるタスクフォースを新たに設置し、ことし夏にも対応策をまとめることになりました。

新型コロナウイルスのワクチンをめぐっては、欧米の製薬メーカーが開発で先行していることなどから、国内での開発の遅れを懸念する声が出ています。

政府は新型コロナウイルスだけでなく、国内でのワクチンの開発や生産体制を強化するため、関係省庁でつくるタスクフォースを新たに設置することを決めました。

タスクフォースでは、大学や公的な研究機関での感染症研究の拡充や、民間企業への支援の在り方などを検討し、ことし夏にも対応策をまとめることにしています。

井上科学技術担当大臣は、記者会見で「国内のワクチンの開発や生産体制が今まで十分でなかったのは事実だと思う。新たな感染症がまた発生する可能性はあるので、開発生産体制を強化していくのは政府の責任だ」と述べました。