東京都 新型コロナ 364人感染確認 変異ウイルス感染で初の死者

東京都内では、30日新たに364人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、1週間前の同じ曜日を11日連続で上回っています。

また都は、感染が確認された10人が死亡したことを明らかにし、このうち70代の男性1人は変異したウイルスに感染していたということです。

都内で変異ウイルスに感染した人の死亡が確認されたのは初めてです。

東京都は、都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女合わせて364人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の火曜日と比べて27人増えていて、1週間前の同じ曜日を上回るのは11日連続で、増加傾向が続いています。

また30日までの7日間平均は361.6人で、前の週の117.4%となりました。

7日間平均が前の週から増加するのは18日連続です。

364人の年代別は
▼10歳未満が9人、
▼10代が12人、
▼20代が86人、
▼30代が64人、
▼40代が47人、
▼50代が55人、
▼60代が33人、
▼70代が32人、
▼80代が17人、
▼90代が7人、
▼100歳以上が2人です。

364人のうちおよそ57%にあたる206人は、これまでのところ感染経路がわかっていません。

感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は、「家庭内」が最も多く80人、次いで「施設内」が37人、「職場内」が19人、「会食」が8人などとなっています。

このうち「施設内」では、5つの高齢者施設で利用者と職員合わせて16人、8つの医療機関で患者と職員合わせて15人の感染が確認されました。

これで都内で感染が確認されたのは12万572人になりました。

一方、30日時点で入院している人は、29日より32人増えて1468人でした。

「現在確保している病床に占める割合」は29.1%です。

都の基準で集計した30日時点の重症の患者は29日より1人減って39人で、重症患者用の病床の11.7%を使用しています。

一方、都の基準で集計した30日時点の重症の患者は29日より1人減って39人でした。

また都は、感染が確認された70代から90代の男女合わせて10人が死亡したことを明らかにしました。

このうち都内に住む70代の男性1人は変異したウイルスに感染して死亡したということです。

都によりますと、男性は今のところ感染経路がわかっていませんが、海外の滞在歴はなく、市中で感染した可能性が高いということです。

都内で変異ウイルスに感染した人の死亡が確認されたのは初めてです。

この男性以外の亡くなった9人の感染経路は、高齢者施設が2人、医療機関が1人、家庭内が1人で、今のところ感染経路がわかっていないのが5人だということです。

これで都内で死亡した人は合わせて1747人になりました。

小池知事「これからは変異ウイルスが主に」

東京都の小池知事は都庁で記者団に対し「お悔やみ申し上げる。『弱肉強食』ではないが、強いウイルスが生き残るということや、すでに感染の分布が見られることも考えれば、これからは変異ウイルスが主になっていくという危機管理的な考え方が必要だ」と述べました。