スエズ運河 通航再開 コンテナ船座礁から6日ぶり 原因調査へ

エジプトのスエズ運河は、座礁して動けなくなっていた大型のコンテナ船が離礁に成功したことを受け、6日ぶりに通航が再開されました。座礁したコンテナ船は、運河の中ほどにある湖で検査を受けることになっていて、今後は事故原因の究明に向けた調査が進められる見通しです。

エジプトのスエズ運河では、座礁して動けなくなっていた愛媛県の正栄汽船が所有し、台湾の会社が運航する大型のコンテナ船が現地時間の29日午後、離礁に成功し、座礁から6日ぶりに運河の通航が再開されました。

船舶の位置情報などを公開する民間のウェブサイト「ベッセル・ファインダー」では通航の再開を受け、待機していた船などが続々と航行している様子が確認できますが、運河を管理するスエズ運河庁は、通常の状態に戻るには数日かかるとしています。

また、座礁したコンテナ船は運河の中ほどにある湖に移動されていて、ここで航行に支障がないかどうか船体の検査を受けるということです。

また、スエズ運河庁のラビア長官は記者会見で「今後、調査が行われる。補償やその責任は調査の中で明らかになるだろう」と述べて、今後、事故原因の究明に向けた調査が進められるという見通しを示しました。

世界の海運の要衝であるスエズ運河が6日にわたって塞がれた状態となったことで。世界の物流に影響が出ているほか、運河の通航料が重要な収入源となっているエジプト政府にも大きな損失が出ています。

エジプトのスエズ運河で座礁して動けなくなっていた大型のコンテナ船が離礁に成功したことについて、梶山経済産業大臣は、30日の閣議のあとの記者会見で、通常の状態に戻るには、さらに時間がかかるとして、日本の企業と連携して情報の収集や輸送の遅れへの対応を進める考えを示しました。

この中で、梶山経済産業大臣は「滞留していた船舶全体の解消には、さらなる時間を要する。航行の支障が長引けば輸送方法の切り替えなども必要になるが、現在、日本の企業は輸送品の遅延による影響や対処について見極めを行っている段階だ」と述べ、日本の企業と連携して情報の収集や輸送の遅れへの対応を進める考えを示しました。

そのうえで、原油などの輸入への影響について「スエズ運河経由での原油やLNG=液化天然ガスの輸入は輸入量全体のおおむね1%以下と推計され、安定供給に特段の影響はないと考えている」と述べました。