二酸化炭素 去年の日本付近の平均濃度 全観測点で過去最高更新

地球温暖化の原因となる温室効果ガスの1つ、二酸化炭素の去年の日本付近の平均濃度は、すべての観測点で過去最高を更新しました。

新型コロナウイルス対策の影響で二酸化炭素の排出量が減少したという報告もありましたが、大気中の濃度は依然として増加傾向にあります。

気象庁は気候変動の監視のため、岩手県大船渡市三陸町綾里と沖縄県の与那国島、小笠原諸島の南鳥島の3か所で二酸化炭素濃度の観測を続けています。

去年1年間の平均濃度は、与那国島で417.2ppm、大船渡市で416.3ppm、南鳥島で414.5ppmと、いずれも前の年を上回り観測史上最も高くなりました。

国内の二酸化炭素濃度は、気象庁が昭和62年に大船渡市で観測を始めて以降、毎年過去最高を更新し続けていてます。

また、日本の南東の上空6キロ付近での観測と、船による海上での観測もいずれも過去最高を更新しています。

去年は新型コロナウイルス対策として各国で社会活動が制限され、二酸化炭素の排出量が減少したという報告もありましたが、依然として増加が続いています。

気象庁は「大気中の二酸化炭素濃度を減少させるには、去年よりもさらに多くの排出量を削減する取り組みが必要だ」と話しています。